最近、「ヤンキー漫画」からめっきり遠ざかっていた私だが、今ヒット中の「東京卍リベンジャーズ」が、なぜか小中学生を中心に人気と聞いて、どんなものかとアニメを観てみた。なかなか面白くて、動画サービスで配信されている分は一気に観終えてしまった。
そして、周りの大人たちに聞いてみると、意外とファンが多いことに驚く。なぜヤンキーが下火の今になって、こんなにも「東リベ」に魅かれるのだろうか。今日はその理由を考えてみた。
東京卍リベンジャーズ「東リベ」とは
「東京卍リベンジャーズ」は、2017年3月~2022年11月まで週刊少年マガジンで連載されていた不良ものの漫画だ。
元恋人が犯罪組織の抗争に巻き込まれたことを知った主人公が、ある時からタイムスリップする能力を身に着ける。そこで、亡くなった恋人を救うために過去に戻り、犯罪組織になってしまう前の不良集団「東京卍會」に入って、未来を変えようとする物語だ。
不良漫画にSFのテイストが加わった物語が話題となり、原作マンガが人気になってからは2021年にアニメ化、実写映画化、舞台化と、次々とさまざまな形で発信されてさらなる注目を集めている。
個性的なキャラクター
東リベには、さまざまな個性あふれる不良たちが登場する。ただ喧嘩が強いだけではなく、それぞれの背景に物語があり、彼らが力を合わせて成長していく姿が描かれている。
また、主人公がヘタレキャラなのに、未来を変えようと一生懸命なのも魅力的だ。タイムスリップする前の生活はしがないフリーター。喧嘩も弱いのに、自分の人生をリベンジしようと日々奮闘する姿は、観ていて応援したくなるのだ。何者にもなれなかった今の自分と主人公の姿を重ね合わせてしまうのは、私だけではないのかもしれない。
バイクが描かれている
東リベでは、街を仲間とバイクで走るシーンやバイクがキーポイントになるシーンがたびたび描かれており、バイク好きの心をくすぐってくれる。
主人公の「タケミチ」や「マイキー」が乗るバイクはホンダの「CB250T(ホーク)」。名車と名高く、マンガやアニメがヒットして以降は中古価格も高騰しているらしい。
他にも、カワサキのゼファー400やスズキのGSX400FSインパルス、ホンダCBX400Fなど、実在し、名車と呼ばれる国産バイクが数多く登場する。
どのキャラクターがどんなバイクに乗っているかを確認するのも楽しく、バイクだけを観ていても飽きないのが魅力だ。まだアニメのほうしか観ていないが、今度は原作の漫画でもバイクの描かれ方をチェックしてみようと思う。